2011年03月04日
「勝つ」ということ。
そんなに、その試合に「勝つ」ことが大事なのだろうか―。
大会などを見ていると、そう思ってしまうときがある。

神奈川桐蔭と東福岡の両校優勝に終わった全国高校ラグビー決勝。
この「死闘」は非常に価値のあるものだった。
両校が死力を尽くした結果、見る者を感動させ、なにより
衰退するラグビー界に希望を与えた。
しかし、かといって、各地方大会や地区大会、そんな価値があるものばかりではない。
もちろん、「勝つことに価値がない」と言っているわけではない。
「1勝」にこだわり過ぎるあまり大事なものを見失ってはいないか?
と問うているのだ。
勝つことができるのであれば―「相手のミスを期待する」
勝つことができるのであれば―「相手のミスに喜ぶ」
「勝つ」ということの価値は、ただ、その試合にだけに存在するものではない。
逆に言えば、勝てば、すべてが満たされるのかというと、決してそうではないはずだ。
特に、昨今の高校ラグビーを見ていると「勝つ」ということに対する異常なまでの執着が
ラグビー選手としての基本姿勢を乱しかねない、そんな気がしてならないのだ。
プレーしている選手だけではなく、指導者、ひいては保護者たちにも
もう一度考え直してもらいたい。
その「1勝」にどれだけの価値があるのだろうか、と。
相手のミスを期待してまで、勝つことで、何が得られるのだろうか。
ある高校の練習試合を見ていて、愕然としたことがあった。
バックスタンド側、応援に来ていた保護者の集団近くで試合を見ていると
ハイパントで上がったボールが、CTBとFBの間のスペースに落ちそうになった。
当然、FBは必死にボールをつかもうとするが、一端は掴んだと思われたボールがこぼれ落ちた。
すると、そのシーンを見ていた保護者たちが手をたたいて大喜びし始めたのである。
FBがはじいたボールが保護者のいたあたりに転がり、ボールをこぼした選手が取りに来ても
保護者の狂喜乱舞する様子は変わらなかった。
「ボールが捕れなくて必死になっている少年がいる前で、手を叩いて喜ぶ大人の姿。」
あれほど、無残な光景を見たのは、今までラグビー観戦歴で初めての衝撃だった。
これが「1勝」のための異常な執着である。
勝ちたいがために、基本姿勢を失っている。
大会などを見ていると、そう思ってしまうときがある。

神奈川桐蔭と東福岡の両校優勝に終わった全国高校ラグビー決勝。
この「死闘」は非常に価値のあるものだった。
両校が死力を尽くした結果、見る者を感動させ、なにより
衰退するラグビー界に希望を与えた。
しかし、かといって、各地方大会や地区大会、そんな価値があるものばかりではない。
もちろん、「勝つことに価値がない」と言っているわけではない。
「1勝」にこだわり過ぎるあまり大事なものを見失ってはいないか?
と問うているのだ。
勝つことができるのであれば―「相手のミスを期待する」
勝つことができるのであれば―「相手のミスに喜ぶ」
「勝つ」ということの価値は、ただ、その試合にだけに存在するものではない。
逆に言えば、勝てば、すべてが満たされるのかというと、決してそうではないはずだ。
特に、昨今の高校ラグビーを見ていると「勝つ」ということに対する異常なまでの執着が
ラグビー選手としての基本姿勢を乱しかねない、そんな気がしてならないのだ。
プレーしている選手だけではなく、指導者、ひいては保護者たちにも
もう一度考え直してもらいたい。
その「1勝」にどれだけの価値があるのだろうか、と。
相手のミスを期待してまで、勝つことで、何が得られるのだろうか。
ある高校の練習試合を見ていて、愕然としたことがあった。
バックスタンド側、応援に来ていた保護者の集団近くで試合を見ていると
ハイパントで上がったボールが、CTBとFBの間のスペースに落ちそうになった。
当然、FBは必死にボールをつかもうとするが、一端は掴んだと思われたボールがこぼれ落ちた。
すると、そのシーンを見ていた保護者たちが手をたたいて大喜びし始めたのである。
FBがはじいたボールが保護者のいたあたりに転がり、ボールをこぼした選手が取りに来ても
保護者の狂喜乱舞する様子は変わらなかった。
「ボールが捕れなくて必死になっている少年がいる前で、手を叩いて喜ぶ大人の姿。」
あれほど、無残な光景を見たのは、今までラグビー観戦歴で初めての衝撃だった。
これが「1勝」のための異常な執着である。
勝ちたいがために、基本姿勢を失っている。
Posted by hamakorfc at 08:47│Comments(4)
│管理人のつぶやき
この記事へのコメント
相手のミスを喜ぶ姿勢は、イタダケマセンね。
ラグビーを応援、観戦するにもルールがあると思います。
私も、父母会で応援に行きますが、父兄にも、「絶対にしてはダメです」と言ってます。
喜んでしまった父兄達は、熱くなり過ぎてしまったのでしょうか?
少し、考え直して欲しいですね。
ラグビーを応援、観戦するにもルールがあると思います。
私も、父母会で応援に行きますが、父兄にも、「絶対にしてはダメです」と言ってます。
喜んでしまった父兄達は、熱くなり過ぎてしまったのでしょうか?
少し、考え直して欲しいですね。
Posted by 私だ at 2011年03月05日 11:12
これは、非常に難しい問題ではないでしょうか
子供達は決して負けるために厳しい練習を積んでいるのでは無いと思いますし、先生方やご父兄にしても同じだと思います。
気持ちの表現方法に、問題があるのではないでしょうか
先生方、保護者の皆さんが考えるべきことだと思います
以前、中学の東海大会である県の保護者のヤジに思わずその県のラグビー協会に問い合わせをしたことがあるのを思い出しました。
私自身、最後まで息子の試合を冷静に見るだけの心を養いたいと思います。
お互い、ヤジ合戦は絶対にやめましょうね
子供達は決して負けるために厳しい練習を積んでいるのでは無いと思いますし、先生方やご父兄にしても同じだと思います。
気持ちの表現方法に、問題があるのではないでしょうか
先生方、保護者の皆さんが考えるべきことだと思います
以前、中学の東海大会である県の保護者のヤジに思わずその県のラグビー協会に問い合わせをしたことがあるのを思い出しました。
私自身、最後まで息子の試合を冷静に見るだけの心を養いたいと思います。
お互い、ヤジ合戦は絶対にやめましょうね
Posted by へいちゃん at 2011年03月05日 11:51
〉私だ さん
ラグビーに限らず、スポーツ観戦していると気付かされる事は多いです。
今回は考えさせられましたね。
ラグビーに限らず、スポーツ観戦していると気付かされる事は多いです。
今回は考えさせられましたね。
Posted by hamakorfc
at 2011年03月05日 12:46

〉へいちゃんさん
けして難しい問題ではありません。
自分の贔屓のチーム、選手たち「だけ」応援すれば良いのですから。
選手は皆、一生懸命。
勝負ですから当然勝ちに拘らなくてはいけません。
自分たちらしく、自分たちのプレーで正々堂々、全て出し切って戦っていれば、勝っても負けても得るものは必ずある筈。
問題は、大人たちにあります。
汚いヤジ、相手のミスを喜ぶ応援団。
レフリーが笛を吹かなければOKと教えるコーチ陣…
数えあげればキリがないですね。
口には出しませんが、子供達は大人の背中をいつも見ています。
大人たちが、もっとシッカリしないといけませんね。
けして難しい問題ではありません。
自分の贔屓のチーム、選手たち「だけ」応援すれば良いのですから。
選手は皆、一生懸命。
勝負ですから当然勝ちに拘らなくてはいけません。
自分たちらしく、自分たちのプレーで正々堂々、全て出し切って戦っていれば、勝っても負けても得るものは必ずある筈。
問題は、大人たちにあります。
汚いヤジ、相手のミスを喜ぶ応援団。
レフリーが笛を吹かなければOKと教えるコーチ陣…
数えあげればキリがないですね。
口には出しませんが、子供達は大人の背中をいつも見ています。
大人たちが、もっとシッカリしないといけませんね。
Posted by hamakorfc
at 2011年03月05日 16:29

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