2010年08月27日

メリハリをつけよう。

残暑厳しい折、いかがお過ごしですか?

ここ2日ばかり、朝は幾分涼しく思えるようになりました。
秋が近づいている証拠です。

メリハリをつけよう。

夏の間酷使した分、疲れが出るのもこの時期ですね。

・・・でも

体は疲れているけど、練習を休めばライバルに差をつけられてしまう…。
1日休んだら、その分を取り返すのに何日もかかるから
毎日練習をしなくてはいけない…。
チームの練習が休みでも上手くなるためには自分で練習しないと…。

みなさんはそういった観念に縛られていませんか?

休養は取り方によってフィジカル、メンタル両面に大きな影響をもたらします。
選手はもちろん、練習を決める立場にあるキャプテン等は
この後の話を、是非とも参考にしていただければと思います。



ある選手のお話。

この選手は、豊富な練習量で自分のラグビーを作っていくタイプ。
自主トレ中、積極的に自分をいじめます。
走り始めたら何本でも走るくらいの強い気持ちとモチベーションを持っています。

そんな彼に「勇気を持って休もう」と言いたい。

そのとき頑張ったと満足しても、効果として現れなければ意味がないからです。
それどころか、頑張りが疲労を蓄積させたり、怪我の原因になることもあるわけです。


では、どのくらい休めばいいか?

具体的には週に1回ずつ「完全休養日」と「積極的休養日」を入れた方がいいと考えています。
週7日のうち5日は練習。1日は完全休養で、残りの1日は積極的休養日にする。
積極的休養日は例えばみんなでバレーボールをやるとか、バスケットボールをやるとか、
怪我に気をつけて違う競技に触れるのでもいい。
いつも通りウォーミングアップをやったらバトミントン等をして、
やりたい選手は軽くウェイトトレーニングをやって上がる。そういう日を作る。

それから完全休養日は、何もやらない。
指導者の方は「すぐに帰って寝ろ」とか、「遊びに行ってもいいぞ」と、とにかく帰らせる。
気をつけるとしたら、睡眠時間はしっかり取って欲しいということくらい。

練習をやらないと不安になる人も多いと思います。
でも、そこは勇気を持って考え方を変えてください。
体調を整えて、明日以降にいい練習をするために休むんだ、と。

例えば月曜日から3日間しっかり練習をして、
木曜日は積極的休養日で別の競技をやったり遊びの時間を作る。
金、土曜日は練習で日曜日は完全休養日にする。
週末に練習試合を行っているなら、その日を積極的休養日として、
完全休養日をどこかに入れる。


ラグビーはコンタクトスポーツで、常に身体のどこかを酷使している。
だから、積極的に休養するのは大事なんです。

休みの日は彼女とデートをしてもいい。
好きなだけご飯を食べる日にしてもいい。
そうすれば心身ともにフレッシュな状態になるじゃないですか。
もちろん、時間を忘れ過ぎて遊んでしまったり、栄養素を無視して暴飲暴食するのはいけませんが。
そういった時間を作ることで、よし、明日から頑張ろうと思える。

それとよく知っておいて欲しいのは、1日休んだくらいでは完全な休養にはならないということ。
だからこそ定期的に休みを取る必要があるんです。
1日休んだら取り返すのに何日もかかるなんてことはありません。
「完全休養日だけど少し走ろうか」と思っても我慢です。
頭からラグビーを抜いてしまってください。
そうすると明日からまたラグビーがやりたい、という気持ちが出てくる。

ラグビーに対する飢餓状態を作るとでもいいますか。
週1回のスパンで、そのモチベーションになれたら凄くいい方向に行く気がしませんか?
メンタル面もフィジカル面もいい状態で練習できるはずです。

休む方が勇気がいるんです。惰性でやっている方が、むしろ楽なんです。
それくらいの勇気がなければ、自分の目指す最高の姿には近づけないでしょう。

私はそう思います。


『疲れた時の対処法』

最後に疲れたときの対処法がありますので書いておきます。

疲れが溜まっていると感じた時は、練習後に
LSD(ロング・スロー・ディスタンス)を行ってみて下さい。

これは長い距離をゆっくり走るだけのトレーニング。
足の裏から疲労が抜けて行くようなイメージで走ることが大事です。
実際に疲労物質を除去するために有効なメニューですし、
選手の状態に応じて90分くらい走らせた方がいい場合もあります。

本当にゆっくりで構いません。
歩くスピードでジョグするような感じをイメージしてください。
心拍数が上昇しないように、血液をゆっくりと流すんです。

そのときは、みんなとしゃべりながらでもいいです。
人によっては体がだるくなるかもしれませんが、それで翌日以降がだいぶ違ってくると思います。
疲労が抜けやすくなるので、必要なときに試してみてください。



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