2010年06月30日

練習とは自分と向き合う事。

練習とは自分と向き合う事。

「ボールを持たない時期」があるという事は必要かもしれません。

人間の心ってスポンジと一緒で、水で一杯になっている時に
新しい水を吸い込もうとしても吸い込まないですよね。
それを乾かす時間が必要なんですよ。
その時間があるから次に水をやった時にばっと吸収できる。

ただ、逆にカラカラにし過ぎると今度は水を弾いてしまう。
吸収してくれないんですよ。

だから、適切な1,2ヶ月はトレーニングの時期をへて
「ボールを触りたい」という欲求に変わってから練習した方が良いと思います。
スポンジを乾かすイメージです。

同じ「ランパス」でも一年365日やってるとお腹一杯になっちゃうでしょ。
だから少し空腹感を与える感じ。そうする事で同じランパスでも違ってきます。



またこの時期は単調なトレーニングが多くなります。
単調なトレーニングがどうラグビーの技術に結び付くかを理解してやらないとだめですよね。

例えばウェイトトレーニング一つにしてもそうです。
ただの「ベンチプレス」それがなんの動作に役に立つの?っていうこと。
そうじゃないとただの肉体労働になってしまいますよね。
それがどう技術に直結するかを認識しないと、やっていてもつまらない。

そのトレーニングを重ねた先に
自分の技術がどう進化しているかをイメージさせてやらなくてはいけないと思います。

一つの例ですが、最近ネット上で美容室のサイトに観ると、
髪を切った時のイメージ、シュミレーションができるのがありますよね。
映像を見る事で分かりやすいですよね。それと同じです。
未来像をしっかりイメージできる状況にしないと、もったいないですよね。

単調な練習こそ、与えられたメニューに対し
どう自分で創意工夫して目的づけをしてやるかが大事ですね。

後は決められた本数をだらだらやるのではなくて、逆に回数など決めずに限界までやって
その「限界値を大きくしていく」というのもこの時期はよいと思います。

あるラグビー選手と話す機会がありました。
その人が自主トレの時期、長い坂道を指さし、私にこう言いました。

「坂道ダッシュを30本やろうと思います。」

「本当に30本できるの??」と私が聞いたんですね。
そうしたらその選手は「やると決めたら僕はやります。」と言いました。

それに対し私は「やると決めたら僕でもできるよね。」と言ったんですね。

30本こなせばいいのだから。
全力でやる必要もないし、疲れたら力抜いてもいいのなら
時間を一日かけてもよいのなら私でも出来ますよ。

「30本やれば満足なの?違うよね」って事です。

私は本数を決めずに「とにかく全力で」坂道ダッシュをして「限界まで」でいいと思います。

それが5本だとしてもです。

そして、自主トレが終わる時に全力で走れる本数が上がっていたら、
それは30本だらだらやるより価値があると思うんですね。
メニューを消化することが目的ではないのです。

そういうトレーニングは、肉体的なトレーニングであると同時に
自分自身の心を強くするトレーニングにもなります。


練習で意識するのは常に自分の事です。
競うのは人じゃない。自分です。

人に対して意識を払っているなら、自分に対して意識を払った方が良いと思います。
また、逆に人には負けたけど、自分の中で成長してればそれでOKです。
それはそれで自分の成長を認めてあげるべきじゃないかな。

自分の力を伸ばすことに全身全霊を傾けた方が良いと思います。

みんな、人の事を意識して駄目になっていきます。

そこが、みんな間違っていますよね。

今は競争する事を小さい時から教わってきています。

でも考えたら競争しても意味がないですよね。
突き詰めると「自分の力をつける事」だけしかないんだから。

その為に人はどうでもいい。自分が納得する形で練習してしっかり力をつけることが重要です。

「あの選手のタックルがすごい」とか「アイツのキックはうまい」とか関係ないでしょ。
人は人。自分は自分です。

今、何ができるかを考え、しっかりと自分が結果を残せることを考えればいいんだから。

それを「あいつは凄い、負けちゃいけない」とむきになって、
無理をして怪我をしたらそれこそ本末転倒ですよね。

それぞれ持ち味があるのだから、
その持ち味の中でどうそれを最大限に生かしていくかを考えるのが重要です。



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