2010年11月15日

もう一つのストーリー

どんなドラマにもサイドストーリーはある。

ラブストーリーにも実は大爆笑の裏話が存在したりする。

11/14、全国国高校ラグビー静岡県予選準決勝にも、ちょっとしたサイドストーリーがあった。

もう一つのストーリー


2010年、浜工ラグビー部の3年生は総勢7名。
ラグビーをプレーするには15人必要である。

この体制から今年の浜工ラグビー部はスタートした。

最初は不安だったと聞く。
スタメンの半数以上を下級生に頼らなければいけない。

しかし、全国的に高校ラグビー人口は減少している。
けして珍しい事でもないのも事実。

幸い、すぐ下の下級生は25名いた。
必死の勧誘で1年生も15名入部した。

少ない人数ながらも必死で牽引した3年生。
ケンカもしたが、結束には自信があった。

そんな中、初秋の遠征で3年生の一人がケガをした。
骨折だった。

花園予選はもうすぐ目の前の出来事。

彼の気持ちを思うと胸が痛む。

必死で治療し、リハビリもこなし、なんと走れるくらいに回復した。
医者の答えは「ノー」だった。

準決勝の前日、彼は監督に直訴した。
「僕は大丈夫です。」

監督の答えも「ノー」だった。
監督はこう言った。

「大丈夫。準決勝は勝つから。決勝でたのむ。」



ノーサイドの笛が無情にも響く。

アップの時点から、人一倍声を出していたのは彼だった。
ピッチの脇から、仲間に激を人一倍飛ばしていたのも彼だった。

「先輩。すみません。」
泣きながら謝る後輩を、人一倍気遣っていたのも彼だった。


彼はラグビーと出会って、かけがえのないモノを手に入れる事が出来たと思う。
それは下級生へ、そのまた下級生へ永遠に繋がっていくモノだろう。

私は、息子が浜工ラグビー部である事を誇りに思う。



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この記事へのコメント
このように 選手のことだけでなく 試合に出られなかった生徒のことまで 見ていてくれる保護者がいる この学校は素晴らしいですね。
Posted by K at 2010年11月15日 22:30
初めてコメントします。2年父兄です。
結果は残念でしたが、ホント~にいい試合でした。 感動!

汗、必死の形相、声、涙、そして笑顔。。。 フィールド上の選手も、応援している選手も、みんなすべてが輝いていた。

3年生の皆さん、少人数で、よく引っ張り、素晴らしいチームに築きあげてくれたと思います。ありがとう!

仲間を想う気持ち~ 自分はラグビー素人であまりわかりませんが、ともにラグビーをした「仲間」っていいですね。
管理人さんのおっしゃるとおり、みんなもかけがえのないモノを掴んだことでしょう。。。とてもうらやましく思いました。
Posted by Tボ父 at 2010年11月16日 18:15
>Kさん

コメントありがとうございます。
試合に出れる出れないは、私は関係ありません。

同じように努力し、切磋琢磨した仲間なのです。
浜工ラグビー部全員同じ気持ちだと思っています。
Posted by hamakorfchamakorfc at 2010年11月16日 19:21
>Tぽ父さま

コメントありがとうございます。
当日はお疲れ様でした。

子供たちに教えられることが多いですね^^

親も負けずに「鉄の結束」でサポートしましょうね!

これからもよろしくお願いします
Posted by hamakorfchamakorfc at 2010年11月16日 19:23
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