2010年06月15日

文化で語るラグビー『アフターマッチ・ファンクション』

文化で語るラグビー『アフターマッチ・ファンクション』

アフター・マッチ・ファンクションを御存じでしょうか。
高校ラグビーでは、あまり聞き慣れないかもしれません。

ラグビー文化圏では当たり前の行事で「ノーサイドの精神」を表す行事でもあります。

ごく簡単に説明すると、対戦相手との交流会を試合後に行うのです。

日本でも、クラブチームや社会人、大学ラグビーなどでは行われているようです。

日本では形式的にしか行われませんが、海外ではグラウンド脇のクラブハウスなどで
ホストチームがビジターチームに一杯おごる形で自然に行われています。

今回、大まかな内容には触れませんが、アフター・マッチ・ファンクションの
感動的なシーンについて記述したいと思います。


ラグビーでは、国同士の代表が戦うテストマッチに出場した選手は
「キャップ」がもらえます。

海外ではテストマッチ後のアフター・マッチ・ファンクションの最後で
「キャップ贈呈式」を行うことがあります。

そこで、協会の会長が

「遠征の○○チームには申し訳ないが、今日は初キャップの選手がいるので
 その贈呈式を行いたい」

と申し出て、そこで初めて家族や友人・知人が会場に入ることが許されるのです。
それまで彼らは一時間以上外で待っています。

その時間になると、選手たちは自然とブレザーを着直し、
ネクタイを締め直し、姿勢を正し始める。

キャップ贈呈式がどんな意味を持っているかを誰もが認識しています。

そしてキャップをもらった選手がスピーチをする。

ラグビーとの出会いから話が始まり
「最初に蹴り方を教えてくれたのはおじいさんだった」といったエピソードが語られる。

家族や友人への感謝の言葉がとても感動的に語られるのです。

なかには、孫の話を聞きながら涙を流すおじいさんもいる。
これは本当に素晴らしい文化だと思いませんか?


元フランス代表キャプテンの
ジャン・ピエール・リーブの有名な言葉に次のようなものがあります。


「ラグビーは子供をいち早く大人にし、大人にいつまでも子供の魂を抱かせる」


ラグビーには独特の精神・フォーマルな社交的文化がしっかりと付随しており、
またこれを非常に大切にしています。

これがリーブの云う「子供をいち早く大人にする」要因なんでしょうね。




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