2010年06月11日

良薬、口に苦し

良薬、口に苦し

ラグビーをある程度のレベルで経験したことのある者なら誰しも一度は
「なぜこんなに辛いことをしなければならないのか」
などと思ったことがあるであろう。

「3k(きつい・汚い・危険)」スポーツの代名詞とも言えるラグビー。
ではそんなラグビーをすることに何か意味があるのであろうか。



かつて、浜松工業高校のヘッドコーチ
スティーブ・ジョンソン氏の言葉で有名なモノがある。


「ラグビー・イズ・ライフ。ラグビーは人生そのものです。
 人生の中には、この人とと結婚しようとか、家を買おうとか、
 色々な決断のときがある。
 経験を生かし、状況を読み、先を見て判断しないと、前には進めない。
 ラグビーはライフタイム・トレーニング。
 人生も、グラウンドの上も、大切なのは一瞬一瞬の決断力。
 楽しさも一緒です」



また、大東文化大学の鏡保幸監督の言葉では、こういうモノがある。


「こうしようって決めたことは、はしょっちゃダメだよ。
 一つひとつ重ねていってさ。
 それができない奴にレギュラーのジャージを着てもらっちゃ困るんだから。
 例え、99%やっても さ、最後の1%さぼったら、負けちゃうんだって。
 そういう無責任な奴が一人いるだけで、負けちゃうんだから」



鏡監督は勇気と責任感にラグビーの存在価値を見出している。

勇気と責任感はラグビーの「痛い」部分の存在価値であると思う。
次にラグビーの「きつい」部分の存在価値について考えたい。


「戦争でどんなに死にそうに疲れていても、敵の銃弾が聞こえれば走るんだ。
 それも100mを10秒ぐらいで。本当に死ぬ気になるとはそういうことを言うんだ」



これは、早稲田大学・日本代表の監督として異彩を放った「故」大西鐵之祐氏の印象的な言葉です。

つまり、人間の限界は常識では測れないところにある。
だから、疲れていても走れるというわけですね。

よく「ラグビーは戦争だ」「死ぬ気でタックルに入れ」
などと軽々しく口に出すラグビー関係者がいるが、ここまで深く考えてから発言しているのでしょか。

今回、偉大なる多くの方々の言葉を紹介してきましたが、結論づけると

「ラグビーは人生あるいは人間性をより深いもの、より楽しいもの、
より幸せなものにしてくれる良薬である」


ということです。
現在のラグビー人生に疑問を持っている人、モチベーションが上がらない人は、
「良薬は口に苦し」という諺を思い出してください。

こんなに素晴らしいラグビーに多くの人が出会えることを祈りつつ、今回はこの辺でお別れします。



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