平パスのススメ

hamakorfc

2010年11月23日 09:22

原則的に、ラグビーは縦に進んで、パスで横に進む。

守備では、FW周辺を固めて「内から外へ」タッチライン方向へプレッシャーを与えるのが一般的。

観戦していて「攻撃側が余っていてライン際が空いている、そっちへ回せ~!」
と思う事もあるが、そっちへパスを回しているうちにDFが追い付きスペースがない。
結局タッチを割ってしまう。

という事がよくある。

なぜか。
「パスにスピードがないから」に尽きると思う。





ラグビーのパスには、12種類あるという。

フリックパス
スパイラルパス(スクリューパス)
スウィングパス
ダイブパス
オーバーヘッドパス
バックパス
バックフリックパス
バックスパイラルパス
フロップパス
レッグパス
バスケットボールパス
ラウンドプレーヤーパス(チャンネルワンパス)


各パスの詳細は割愛するが、普段よく使うのはスクリューパスとフリックパスだと思う。
それもほとんどの選手は、スクリューパスではなかろうか。

「そもそも、フリックパスってなんだ?」という人もいるだろう。
フリックパスとは、いわゆる「平パス」の事。(正確には違います)
平パスを侮るなかれ、実はスクリューパスに勝るとも劣らないのだ。

スクリューパスは、ボールに回転を与えるため、左にパスする場合右手の肘を張出し
ねじ込むようにリリースする必要がある。

平パスは、「ハンズアップ」でキャッチし、其のままの流れでパスを放る事が出来る。
しかも、キャッチする側もボールが「面」で飛んで来る為キャッチしやすい。(ミスしにくい)

何が言いたいかといえば、とにかく「平パスは早い」のである。
しかも正確。

冒頭のようなシチュエーションの場合、より早くパスを回すのが正解。
攻撃側にラインが出来ているなら、スクリューパスで二人目までパスが通っている間に
平パスならWTBまでパスが通っているはずだ。

嘘だと思うなら、練習の時にやってみるといい。

スクリューパスがダメ。という訳ではない。
勿論必要なスキルだし、スクリューパスじゃなきゃダメな場合だってある。

重要なのは「その時その時の状況を見て使い分ける。」事である。
目の前の仲間にスクリューパスを投げる必要はない。
ハンドリングミスを誘発しているようなモノである。

もう一度考えて欲しい。
パスは自分の思いを乗せて仲間に託すもの。
相手が取りやすく投げる、相手が欲しい時に投げるモノだろう。

「たかがパス」と思うなかれ。パスが繋がらなければゲームにならない。

あなたは、そう思って日々練習していますか?


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