負けるという事
負け試合が続きました。
親としても非常に残念ですが、息子が負けて不機嫌そうに帰ってきたときに思い出す言葉があります。
人の一生は重き荷を負うて 遠き道を行くが如し 急ぐべからず
不自由を 常と思えば 不足なし
心に望みおこらば 困窮し足る時を思い出すべし
堪忍は無事長久の基
怒りを敵と思え
勝つことばかり知りて 負くるを知らざれば 害その身に至る
己を責めて 人を責むるな
及ばざるは 過ぎたるに 勝れり
我々の地元と縁の深い、徳川家康の言葉です。
幼いころから人質として苦難に耐え、織田信長や豊臣秀吉のもとで虎視眈々と上にのぼることを狙っていた我慢強い性格。
「人材は宝だ」と家臣に説き、秀吉にも語ったと言われています。
我慢強く「鳴くまで待った」からこそ、先人に成し得なかった300年余も続く天下泰平を成し遂げたのではないでしょうか。
しかし、派手さに欠ける人物で、戦国武将ブームの現在においても、あまり人気の高い武将とは言えませんが、私は苦労人ゆえの経験からくる思慮深さが好きであったりします。
ちなみに、家康が幼少のころ人質として過ごしていた家が、雄踏町にあります。非常にきれいに保存してあり、様々な資料も展示してあります。お時間があれば訪れてみてはいかがでしょうか。
前置きが長くなりましたが、「勝った」「負けた」は、単なる結果です。
もっと乱暴な言い方をすれば、「ただの事実」です。
そこから何を学ぶかが、もっとも大切なことではないかと思います。
過ぎてから分かることですが、青春と言われる期間は残酷な程短いものです。
そこで起こる全ての出来事が、子供たちの糧になります。
親として、その貴重な時間に起る貴重な経験を、もっとサポートしていければなと心を新たにするのでした。
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