雨の日が続きます。
一時のうだるような暑さは和らぎましたが
湿気を伴う、まとわりつくような暑さです。
しかし、朝方は涼しく感じられるようにもなりましたね。
夏もあと少し、秋は目の前です。
夏休みも後半に差し掛かかった。
浜工ラグビー部も合宿を終え、通常練習にシフトしたようだ。
秋の本番はすぐ目の前。
ここからが勝負の分かれ道。
そんな中、毎年思う事がある。
「レギュラーになれなかった選手達」のこと。
まだ、早いのかもしれない。
正式なレギュラーはこれから選出されるだろうし
全部員、そのチャンスはある。
しかし、いざ試合となれば、レフリーのホイッスルが鳴った途端
ピッチの上では15人の選手しかプレーする事が許されないのも事実。
大げさに言えば「選ばれし者」しかファーストジャージは着れないのである。
レギュラーに選ばれた15人(リザーブも入れれば25人)は、そりゃ目いっぱい頑張るでしょう。
頑張ってもらわなきゃ困る。
じゃぁ、残された部員たちは?ということである。
世間で言われる「強豪校」は、得てして「レギュラー外」の部員がすごい。
特に最上級生。
彼らだって、レギュラー組と同じように汗を流し、時にはそれ以上に泥まみれにもなった。
しかし、レギュラーにはなれなかった。
そこで、彼らは考えた。
「自分がチームに貢献できる事はないか」
試合中、重いスクウィーズボトルを両手に抱え、全力でピッチに走った。
献身的に選手たちをサポートし、選手以上に声を出していた。
彼はどうしてそこまでできるのか。
レギュラーになれず、ふてくされても誰も文句は言わないだろうに。
そう思った矢先、理由が分かった。
ノーサイドの笛が鳴り、彼らのチームは快勝した。
ピッチで闘った選手達が真っ先に飛んでいったのは、彼のところ。
「ありがとう!お前のお陰で勝ったよ!」
選手が口々に彼に感謝の言葉を言っていた。
「絆」である。
中途半端な事をしていては「絆」は生まれない。
高校生は妥協を排した勝利追求こそが青春を深くすると断言できる。
やはり勝つような練習をするから試合の密度も増して、感情のレベルは高くなる。
悔しい。うれしい。そうした心の動きは大きくなる。
最後に、ラグビーの真髄は「人に必要とされる瞬間」とも言えると思う。
「オマエのタックルはすごい。」
「君のパスならうまく走れる。」
「ミスをしてもアイツがカバーしてくれるので大胆になれる。」
そんなふうに人から評価されると自分自身の内側は磨かれる。
浜工ラグビー部の諸君。
「絆」はできているかい?