高校ラグビーの地方予選も佳境に入ってきた。
各地の代表が決まると共に、代表から漏れたチームは世代交代の時期となる。
新チームに移行し、新人戦に向けて再び歩み続ける。
各校、新しいキャプテンを中心にチーム作りに励んでいく。
そもそも、ラグビーのキャプテンとは他のスポーツとニュアンスが少し違う。
ラグビー創世記、まだルールもレフリーも存在しない頃、
もめ事や取り決めは、お互いのキャプテンが話し合って決めていた。という経緯があった。
現在でも、試合中キャプテンだけがレフリーと話ができる。
ラグビーは試合中、監督の指示ではなくキャプテンの指示で動く。
というか、監督が指示する事は認められていないのだ。
キャプテンは自分のプレー選択のほかに、常にチームのゲームマネジメントもしなければならない。
ラグビーのキャプテンは「重い」のだ。
キャプテンは誰でもなれるのもではない。
なりたくてなれるものでもない。
もし、あなたがキャプテンに任命されたのなら、覚悟を持って臨んでほしい。
不安になっても仲間を信じて欲しい。
あなたの人生においてきっと役に立つだろう。がんばって務めあげて欲しい。
もし、あなたが残念ながらキャプテンに任命されなかったのなら、恨まないで欲しい。
出来る事なら自分を見つめなおして欲しい。
そして、全力でキャプテンをサポートして欲しい。
新しいキャプテンを支えて、最高のチームにして欲しい。
キャプテンは、云わば「入れ物」であって重要なのは「中身」である。
入れ物は一つしかないが、中身は皆、共有する事が出来る。
そういう意味で、全員キャプテンになって欲しい。