正しいウォームアップ

hamakorfc

2010年10月06日 08:10

朝は、かなり冷え込んで来ましたね。

身体も固くなっています。
いきなり運動するのはケガの元。

ウォームアップは十分すぎるほど行いましょう。



さて、皆さんは、練習や試合を始める時にまず最初に何を行いますか?

いきなり全力で走ったり、コンタクトを始めたりといった選手はいないことを願いつつ!
今回は準備としてのウォームアップ、特にストレッチについて考えてみたいと思います。

ウォームアップとは文字通り体を温めて、
メインの練習や試合に備える準備段階での運動のことを言います。

このウォームアップは車でいうとエンジンを温めている状態で、よりよい動きができる為、
そしてケガを予防するために必要不可欠なものです。

ウォームアップはさまざまな効果がありますが
皆さんが覚えておいて欲しいモノをいくつかご紹介しておきましょう。


『効果』

1)体温・筋温を上昇させ、柔軟性を高める。

運動をすることで体温や筋温(筋肉の温度)が上昇し、柔軟性が高まります。
また関節のもつ可動域(関節の動く範囲)をより大きくすることが出来ます。

2)血流をよくして運動できる体にする。

運動開始からしばらくすると呼吸数や量、心拍数など酸素を体に取り込む量が増えていきます。
運動時に安定して動けるようになるにはタイムラグが発生するため(数分程度)
あらかじめ体を動かしておくことでより多くの酸素を取り込みながら動けるようになります。

3)神経の働きをよくする。

ウォームアップは脳の中枢神経をより活発化させ、
運動したときの神経系の反応を高める効果があります。
また体温・筋温の上昇は神経の伝達速度を高め、
運動の命令を素早く筋肉へ伝えて動かすことが出来ます。

4)心理的な準備。

運動を始めるとアドレナリン量が多くなり中枢神経を刺激して、運動に対する心理的な準備が整います。



写真1

一般的には軽いジョギングなどから始め、体操やストレッチを行い、
その後、ラグビーの動作に近い動きを取り入れながらメインの練習・試合へと進んでいきます。

さてここでこのストレッチをしている写真1を見ていただきたいのですが、
もしウォームアップでこのようなストレッチをしていたらちょっと待った!です。

このストレッチのどこが気になる点かといえば、まず座って行っていること。

ウォームアップは試合前の準備として行うものであって、
座ってしまうとどうしてもリラックスモードに入ってしまうのです。
必ずしも絶対座ってはいけない、ということではありませんが、
なるべくであれば立って行うようにしたいものです。

また誰かとペアになって行う「パートナーストレッチ」と自分で行う「セルフストレッチ」がありますが
ウォームアップとしては自分でコントロールできるセルフストレッチをオススメします。

パートナーストレッチでは必要以上に柔軟性が高まってしまい、
本来自分の持つ柔軟性との差が大きくなってしまうことで、
「自分の体じゃない」と感じるようになってしまいます。
実際に動き出すとその感覚に慣れるのに必要以上に時間がかかってしまうのです。

また、あまりにも伸ばしすぎた筋肉は、パワーが出にくいという研究発表などもあります。

この写真は実はクールダウンのときのものなのです(座位、静的ストレッチ)

※次回、「正しいウォームアップ.2」に続く。

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