スポーツ選手が競技に取り組むためには
「競技をどう『生活』と『人生』の中に位置付けるか」が重要だと思っています。
「競技をどう生活に位置付けるか」というのは、
毎日の生活の中にいかに規則正しくトレーニングを位置付けるかです。
不規則な時間でのトレーニングや日によってムラのあるトレーニングは
十分な効果をもたらしません。
規則正しく計画されたメリハリのある(ムラではなく)トレーニングによって体調がアップし
目指す試合に力を発揮できるようになるのです。
「そんなことを言ってもチームの練習時間は決まっているし!」という人がいるかもしれません。
むしろそういう人の方が多いでしょう。
もちろんそのような人はその練習に参加すれば、
規則正しい時間にトレーニングできるかもしれません。
しかしながら、大事なのは規則正しい時間にトレーニングをすることではありません。
本当に大事なのは
「『決まった練習時間にトレーニングしよう』という気持ちを自然にもてるかどうか」
なのです。
たとえ決まった時間にトレーニングをしようとも
「あー今日も朝練か、起きるのしんどいな~」とか
「最近ぜんぜん遊んでいないなぁ、練習サボって遊びに行きたいなぁ」
などいつも思っていたら、トレーニングにも身が入りませんし
いつかトレーニングがイヤになってしまうことは確実です。
かといって、毎日トレーニング前にやる気を振り絞ってハードなトレーニングをしていたら
いつか、やる気がキレて「燃え尽き症候群」になってしまうことでしょう。
トレーニングの時間に、できるだけ自然にやる気を出すことが大事なのです。
いや、「さあやるぞ」とも思わず、自然にトレーニングに入っていけることが必要なのです。
例えるなら、私たちは毎日歯を磨いたり、お風呂に入ったりします。
そのとき「さあ、やる気を出して歯を磨くぞ」とか「気合を入れてお風呂に入るぞ」
なんて思ったりしないでしょう?
なぜなら、それらは生活の一部として位置付けられているからなのです。
「歯を磨いたり、お風呂に入ったりするようにトレーニングに取り組む」
これが「やる気を出さずにハードなトレーニングに取り組むコツ」なのです。
因みに、これが本当の意味でできるようになるためには
「競技を『人生』の中にどう位置付けるか」が問題になるのですが
これは、また改めて書きたいと思います。