もう一度、何のためにラグビーをやっているのかを明確に考えなければならないと思います。
もちろん勝負事ですから勝ちたいのは分かりますが、
「勝ちたい!勝ちたい!」の思いだけに気持ちが支配されると、何か気持ちだけ焦ってしまい
自分のやるべき事を冷静に見れなくなってしまう。
終わった後にラグビーを通して「人として成長できたな」と思って欲しいですね。
高校ラグビーを終えて、大学ラグビー、社会人ラグビーに進む選手以外は
ほとんどラグビーを卒業していく。
勝ったから「やった~!」とか、負けたから「あ~終わっちゃった~!」だけではなくて
ラグビーをやったことが、本当の意味で次の人生に活きていくようにして欲しいです。
そういうふうに考えた時に、今から秋の大会までの4ヶ月。
「本当の意味で、今の自分をどう高めていくのか」計画を立てて取り組む必要があります。
3年生はマラソンで言えば、ラストスパートの時期です。
マラソンはゴールが見えてくるとラストスパートをかけれます。
だからこそ、ただがむしゃらにやるというのではなくて、
有効的なラストスパートをかけて欲しいですね。
やはり二年生にとっては、同じ秋の大会4ヶ月前でもマラソンでいえば、真ん中。
「残り20キロでラストスパートをかけろ」!といっても、なかなか難しいですよね。
ましてや、一年生にラストスパートかけろ!っと言ってもまだスタート地点だから。
じゃ、ラストスパートをかけるのに「何を目的にするのか?」が大事になってくるわけです。
残り4ヶ月の目標設定。
漠然と「優勝するんだ!」ではなくて、具体的に「前にいる奴を3人抜くんだ!」と。
その為にはどういうラストスパートをしたら良いんだろう。
どういう駆け引きをしたら良いんだろう。
そう考えてラストスパートをかけ、結果として3人抜ければそれは合格じゃない?
そういう感覚で4ヶ月を過ごしして欲しいです。
ただ最後だから頑張るでは駄目だよね。
逆に、がむしゃらにいって途中でへばってしまい、
ゴール前で何人にも抜かされたらもったいない。
もちろん、あまり欲をかく必要はないと思います。
4ヶ月なんていうのは限られているのだから。
やるべき事を一つに絞った方がよいですね。
やり方としては、苦手なものをできるようにするのも「4ヶ月の使い方」です。
今までできなかった事が少しでもできればそれはそれで成長です。
例えば、今までキックの苦手な選手が、大会で見事なキックパスをバンバン決めたとする。
仮に結果として、試合は負けとしても、それはそれで合格なのかなと思います。
逆に自分の持っている一番良い能力に更に磨きをかける「4ヶ月」としても良いと思う。
一番大切なことは
「自分が考えて、どう取り組んで、試合を通して、これだけ自分がやってきた事が表現できた」
そういう思いを持って終える事が大切なんじゃないかと思います。
ただ漠然と過ごしていてけば、4ヶ月なんかはあっというまに過ぎてしまいます。
もったいないよね。
意外とみんな「勝つぞ!勝つぞ!」と思っていて、
何して良いか分からないうちに4ヶ月過ぎてしまう事が多いですよね。
4ヶ月というのは短いけど、しっかり考えながら取り組めばまだ4ヶ月あると考えられます。
この4ヶ月。意味のある4ヶ月にして欲しいですね。